春の訪れとともに気になるのが、花粉による肌の影響です。
肌の赤みやかゆみ、スキンケアが染みると感じる場合は、花粉による肌荒れかもしれません。
花粉は目や鼻、肌だけではなく、腸内にも原因があると考えられます。
本記事では、花粉が与える影響や対策、「腸内細菌」の重要性や、花粉症を予防するために腸内細菌をうまく活用する方法も含めて詳しく解説します。
1. 花粉症の増加傾向
花粉症が年々増加しているそうです。
日本では、成人の約4割が花粉症に悩まされており、特に近年ではその発症率が急増し、1998年から行われた調査によると、10年ごとに花粉症の有病率は約10%ずつ増加していることが分かっています。
この増加の速度は、花粉症が単なる季節的なものではなく、深刻な社会問題であるといわれているそうです。
例えば、2019年には花粉症に関する医療費が約3600億円にも達したと報告されており、花粉症に関連する市販薬の市場規模は約4100億円にものぼり、花粉症がもたらす経済的影響も無視できません。
このように、花粉症は年々増加し、私たちの生活に深刻な影響を与えているようです。
花粉症は市販薬で、それでも医療費は600億円「しか」減らない現実
2. 花粉症の原因:免疫の暴走
花粉症とは、免疫系が過剰に反応して花粉を攻撃することで引き起こされるアレルギー疾患であり、普段、私たちの体に入ってくる物質は免疫系によって認識され、必要なものと不必要なものを分けて処理されているそうです。
花粉は本来無害な物質ですが、免疫系が過剰に反応すると、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなど、アレルギー症状が現れます。
免疫系が暴走する原因について考えると、それは「免疫のバランスが崩れてしまうこと」にあり、免疫系には、病原菌やウイルスなどを排除する「免疫細胞」と、その働きを抑制する「免疫抑制細胞」が存在するそうです。
この2つがバランスよく機能している状態が健康な免疫反応ですが、免疫抑制細胞の働きが不十分になると、免疫細胞が暴走し、無害な物質である花粉を攻撃してしまうのです。
3. 腸内細菌と免疫の関係
最近の研究では、腸内細菌が免疫系に与える影響が注目されているようです。
腸内には数多くの細菌が生息しており、そのバランスが免疫機能にも大きな影響を与えることが分かっています。
腸内細菌は、免疫細胞や免疫抑制細胞に直接働きかけることができ、腸内環境の乱れが免疫系のバランスを崩す原因になる可能性があるでしょう。
具体的には、腸内細菌の種類には、免疫細胞に働きかけて免疫反応を高めるもの、免疫抑制細胞に働きかけて過剰な免疫反応を抑制するもの、またその両方に作用するものがあります。
腸内環境が悪化すると、免疫抑制細胞が十分に働かず、免疫細胞が過剰に反応してしまうため、花粉症が引き起こされることがあるといわれているようです。
4. 腸内細菌を活性化する方法:発酵食品の摂取
花粉症の予防や症状緩和には、腸内細菌のバランスを整えることが重要です。
そのために有効なのが、発酵食品を積極的に摂取することであり、発酵食品には、腸内細菌を活性化させ、免疫系のバランスを整える効果があることが研究で明らかになっているようです。
発酵性の食物繊維を豊富に含む食品は、腸内細菌によって発酵され、短鎖脂肪酸という物質を生成します。
この短鎖脂肪酸の中でも「酪酸」は、免疫抑制細胞であるTレグ細胞を活性化し、免疫系の暴走を抑制する働きがあり、発酵食品を摂取することで、腸内細菌の働きが高まりや花粉症の症状を緩和することが期待できるそうです。
5. 花粉と乾燥のダブルパンチで肌が荒れる
花粉の刺激を受けると、肌の角質層がダメージを受け、水分が蒸発しやすくなります。
これにより、外部からの刺激に弱くなり、敏感肌のような状態になってしまうそうです。
春先は気温が上昇し始める季節ですが、まだまだ空気は乾燥しており、そこに花粉の影響が加わると、肌の水分が奪われてガサガサになる恐れがあります。
また、無意識に肌を触ったり、かゆみでこすると更にバリア機能が損なわれてしまうため、注意が必要です。
6.花粉による肌荒れを防ぐ方法
花粉の影響を最小限に抑えるためには、花粉をできるだけ肌に付着させない工夫と、肌のバリア機能を強化するケアが重要です。
①外出時のガードを徹底すること!
・マスク&メガネを活用して、顔への花粉の付着を防ぐ
顔に直接花粉が付着するのを防ぐために、マスクや帽子、めがねを活用しましょう。
静電気スプレーを服にかけておくのも効果的です。
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・メイクでバリアを作る
肌を守るために、花粉をブロックする下地やバリア機能のあるクリームを活用しましょう。
乾燥が気になる人は、保湿力の高いものを選ぶのが◎!
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・洗顔前にひと工夫
花粉が肌についたまま洗顔すると、摩擦でダメージを与えることも。
クレンジングや洗顔の前に一度ぬるま湯で軽く顔を流すと負担を減らせます。
②肌のバリア機能を高めるケア
・低刺激&高保湿のスキンケアを選ぶ
肌が敏感になっている時期は、アルコールや香料が強いものはNG!
低刺激で、保湿力の高いスキンケアを選びましょう。
【おすすめ成分♡】
✓セラミド⇒肌のバリア機能UP
✓ヒアルロン酸⇒高保湿で乾燥を防ぐ
✓グリチルリチン酸⇒肌の炎症を抑える
・洗顔は「やさしく」が鉄則!
ゴシゴシ洗うのは絶対にNGです。
摩擦を減らすために、しっかり泡立てた泡で包み込むように洗うのがポイント。
ぬるま湯(32~34℃くらい)で洗い流すと、肌への負担を減らせるでしょう。
③内側からのケアも忘れずに!
・抗酸化作用のある食べ物を摂る
花粉で炎症がおきた肌を落ちつかせるために、ビタミンC・E,ポリフェノールを多く含む食材を積極的に取り入れましょう。
【おすすめ食材🍚】
✓ビタミンC:レモン、キウイ、赤ピーマン
✓ビタミンE:アーモンド、アボカド、ほうれん草
✓ポリフェノール:緑茶、ブルーベリー、カカオ
・腸内環境を整える
腸内環境が悪いとアレルギー症状が悪化しやすくなるため、発酵食品であるヨーグルト、納豆、味噌や食物繊維が豊富なごぼうやバナナを意識して摂取するといいでしょう。
また、DHAやEPAを含む魚介類や魚も、抗炎症作用があり、肌荒れも軽減するようです。
④NGなスキンケア方法
✓強いクレンジング使う⇒肌のバリア機能を奪う
✓ピーリングやスクラブを頻繁にする⇒肌が敏感になる恐れがある
✓熱いお湯で洗顔する⇒乾燥を悪化させる
✓メイクを落とさずに寝る⇒肌トラブルの原因になる
毎日のちょっとした工夫で、花粉の季節もトラブル知らずの美肌を手に入れましょう!
まとめ
花粉症シーズンの肌荒れは、花粉の付着・摩擦・ストレスが主な原因のようです。
適切な対策を実践すれば、症状を軽減し、快適に過ごせるでしょう。
肌V荒れに悩んでいる方は、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。